2006年APMFフィジー大会 ブログトップ

プロジェクト同盟 [2006年APMFフィジー大会]

[AA研究2007年第1号に記載]「プロジェクト同盟」は道路・橋など主として公共事業の建設プロジェクトの関係者が同盟を組むもので、入札や契約の段階から始まり、従来のプロジェクト遂行の方法をメディエーションの概念を取り入れ改良したものという。すなわち、ある時点での契約内容を絶対として硬直的にそれを遂行することで紛争の発生に対処できず、結果的に契約の当事者たちに多大の損害が生じることを防ぐために、プロジェクトの柔軟な遂行を契約に含める手法である。

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韓国の基地問題 [2006年APMFフィジー大会]

[AA研究2007年第1号に記載] 韓国からの参加者、キム・ジンホ(Kim Jin Ho)氏(斉州大学政治学科教授)およびカン・ビュンチョル(Kang Byung Cheol)氏(同大同学科博士課程院生)による報告「韓国における国家安全保障のためのメディエーションへの告別:ピョンテク(平澤)市における5月の銃剣(The Farewell to Mediation for the National Security in South Korea: The Guns of May in Pyeongtaek city)」

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ブーゲンビルのケース [2006年APMFフィジー大会]

[AA研究2007年第1号に記載] ブーゲンビル独立を求めるBRA(ブーゲンビル革命軍)と独立を認めないパプアニューギニア政府のPNGDF(パプア・ニュー・ギニア防衛軍)との間で続いたブーゲンビル紛争は、1988年に始まり、ようやく1998年に和平協定が結ばれるまで10年間続いた(1)。 紛争末期になって女性たちがダイナミックな活動を展開し、それが和平協定の実現につながった。氏の報告から、その経緯を紹介しよう。

 

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ソロモン諸島のケース [2006年APMFフィジー大会]

[AA研究2007年第1号に記載] 1998年以降のソロモン諸島の首都、ガダルカナル島のホニアラでの、ガダルカナル島先住民とマライタ島からの移住民との武力紛争(*1)については、収束に際して、女性たちが果たした独自な役割が強調された。これも、なにかプロフェッショナルなメディエーターではなく、キリスト教会などを基盤とする女性団体が、やむにやまれず行ったメディエーションである。すなわち、「紛争のなかで、特に女性と子供への被害は大きく、女性たちは、家を追われ、性的暴力、ハラスメントの対象となり、経済的にも苦境に陥り、それに対応して女性たちがコミュニティレベルで活発に動き、その結果、大きな役割を果たすことになった」というのである。次に紹介するように、武力紛争の激化に対して、さらに女性団体がその活動をダイナミックに発展させていく経緯は、きわめて興味深い。

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太平洋の紛争地域の女性団体の活動 [2006年APMFフィジー大会]

 [AA研究2007年第1号に記載] 太平洋の紛争地域の女性団体の活動 :「紛争地帯における平和促進における太平洋地域の女性たちの公式・非公式なメディエーションの経験(Formal/non-formal mediation experience of Pacific women promoting peace in conflict zones)」 

     フェムリンク・パシフイック(femLINKPACIFIC)について

報告者のロールズ氏が代表(Director)を努めるフェムリンク・パシフイックはフィジーの首都スバに本拠地を置き、メディア(ビデオ製作やインターネットによる情報提供)を手段としてフィジーやその他太平洋諸国の女性たちの相互連帯を助け、コミュニティ主導型の活動を支援するネットワーク型NGOである。現場の女性たちの問題を共有し、一緒に考えることで、女性たちが社会、政治、経済の問題にも目を向けるようになり、その意識の高まりが、争いの解決、和解、平和に繋がるとしている。『甘い話ではなくて(Not Just Sweet Talk)』と題した「女性の一票を無駄にしない方法」に関する啓発ビデオ、さらに「貧困、飢餓、住居、健康」、「教育」、「失業」、「若い女性の持つ問題」、「女性への暴力/性暴力」、「人々のための政策」、「女性の権利」、「良い指導者とは」など、さまざまなテーマの女性向けの啓発ビデオを作製して女性団体や公共組織、政党などに配布している。対象を女性だけに限定せず、広く政策に関わる人々にも知らせていき、ともに学ぶ、というスタンスで活動している。 → フィジー諸島共和国のケース 

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2006年APMFフィジー大会について [2006年APMFフィジー大会]

3APMFフィジー大会報告アジア・アフリカ研究2007年第1号(通巻383号)より抜粋  

APMFは、2001年に南オーストラリア大学紛争管理研究グループ代表のデール・バグショゥ(Dale Bagshaw)氏の提唱で世界メディエーション・フォーラム(World Mediation Forum: WMF)の地域組織として発足した。オーストラリアのアデレードにある同大学で開催された創立大会は、「和解:文化の違いを超えた対話(Reconciliation: Conversations Beyond Cultural Boundaries)」をテーマとして、21ヶ国から300人あまりの出席者を集めて行われた。次いで200311月にシンガポールで第2回大会が行われた。(APMFホームページ参照。http://www.unisa.edu.au/cmrg/apmf/ 2006915日アクセス。)  

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